コミュニケーションにおける心の掴み方

コミュニケーションには、
情報のやり取りをしたい場合と、
感情の共有をしたい場合があります。

例えば、道を尋ねられた場合、
それは経路という情報を知りたいわけです。

しかし、コミュニケーションの難しいところは、
情報のやり取りをしたいのか
感情の共有をしたいのか
明確に区別できないところにあります。

例えば、配偶者から「今日、夕飯どうする?」と
問いかけられたとします。

これは、何の献立にするかという情報を
聞きたいだけかもしれませんが、もしかしたら、
「疲れたから、外食したいな…。」かもしれませんし、
「今日、記念日なんだけど!」かもしれません。

それなら、本音を言えよ!と思うかもしれませんが、
わざと本音を隠しているわけでもありません。

過去に「外食したい」と言ったら
「面倒くさいな…。」と煙たがられて、
嫌な思いをしたといった経験から、(本人も無自覚で)
本音が言いづらくなっているといったこともあります。

わざと本音を隠している場合もありますが、
その場合でも、さらに隠れた本音というものが
あったりするのです。

いずれにしても、本音が言いづらいというのは、
あまり心が掴めていないようです。

そして、コミュニケーションは、双方向のやり取りなので、
どちらか一方が悪いということは、(ほぼ)ありません。

では、どのようにすればよいのでしょうか。

それは、「この人は、何を伝えたいのだろう?」
という観点で話を聴くことです。

人は、情報を伝えようとしていて、
実は、感情を伝えようとしていることが多くあります。

言葉の裏にある“伝えたいこと”という
感情をしっかり掴むことです。

「この人は、何が伝えたいのだろう?」
という観点を意識して話を聴くだけで
感情すなわち、心を掴むことはできます。

コミュニケーションは、心と心のやり取りです。
単なる情報のやりとりではなく、
心と心でコミュニケーションできるといいですね。

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