行ったことのない海外の国に行くとき

NLP(神経言語プログラミング)という心理学に
目的志向と回避志向という用語があります。

簡単に説明すると、目標に向かってモチベーションが上がるのが目的志向、
問題を回避することにモチベーションが上がるのが回避志向です。

たとえば、行ったことのない海外の国に仕事で行く必要があるとします。
そのとき皆さんはどういう感情を抱き、どういう行動を取るでしょうか?

「成功させるためにすぐに訪問先にアポイントを取ろうかな」
「訪問先の近くに美味しいレストランないかな」

など、ゴールや目標に意識が向くタイプが目的志向です。

「英語も通じない国みたいだけど、コミュニケーションをどうしよう」
「治安があまり良くないみたいだけど大丈夫かな」

など、問題に意識が向くタイプが回避志向です。

これは、すべての人がどちらかだけに極端に偏っているということではなく、
どちらか一方の比重が高いという感じだと思ってください。

そして、どちらが良くてどちらが悪いということではありません。
どちらにも強みと弱みがあり、どちらの要素も必要なのです。

組織においては、目的志向がゴールや方向を示し、
回避志向が問題を洗い出して解決するというように、
両方のタイプがいることで成果を出していきます。

また、相手のタイプに合わせてコミュニケーションをとることで
スムーズに動いてもらいやすくなったりもします。

たとえば、介護しているお年寄りをお風呂に入れたい場合、
目的志向の人には、すっきりするよとか、温まるよなど
結果やゴールを示した方が、やる気が起こりやすいです。

回避思考の人には、体が臭くなるよとか、痒くなるよなど、
リスク面を示した方が、やる気が起こりやすいです。

目的志向と回避志向、自分はどっち?相手はどっち?
ちょっと気にしてみてください。

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