夏休みの宿題

皆さんは、夏休みの宿題を計画通りやっていたでしょうか?

夏休み終了間際、慌ててながら、
家族に手伝ってもらってはいなかったでしょうか?

家族が手伝ったがために、賞を取ってしまった
なんてことはないでしょうか?笑

アドラー心理学に「課題の分離」という考え方があります。

ある問題に対して、その問題は誰の課題なのかを明確にし、
周りは過度に干渉すべきでないという考え方です。

子供が宿題をやっていないのは、子供の問題です。
家族が子供の宿題を手伝うということは
過度な干渉にあたるでしょう。

では、手伝ってもらった子供はどうなるでしょうか?

子供は何とかなったと思ってしまい、来年も同じ過ちを繰り返す。
来年も計画的にやろうとは思わない。
宿題がやっつけになり、身にならない。

なんてことになるかもしれません。

アドラー心理学の言うように
先生に怒られたとしても、大変な思いをしても
手伝わずに、過度に干渉しない方が良いのかもしません。

しかし、ほったらかしたからといって、好転するとも限りません。

子供は計画的に進める能力がまだ備わっていなかったり、
あまり深く考えず、ただただ宿題をやらないだけかもしれません。
その場合は、多少のフォローは必要でしょう。

例えば、パッと思いつく方法は、勉強する姿を見せる、
計画を立てる姿を見せるなど、家族が手本を見せることで、
自発的に子供が勉強するようになるのが最も良い方法でしょうか。

または、子供が勉強に集中し始めるまで、
一緒に勉強する時間を設けるのはどうでしょうか。

大人はダラダラして、子供にだけ宿題しろと言っても、
なかなかやる気は出ないものです。

毎日のように「勉強しなさい!」と怒るより、
お互いに嫌な思いをせずに済みます。

課題が分離できておらず、過度に干渉し過ぎてしまうことは
親子関係に限らず、会社組織でもあるでしょう。

干渉のし過ぎは、どうしても自発性や成長の機会を
奪ってしまいがちです。

自分は他者に対して干渉し過ぎているかなと感じた方は、
少し様子を見て見守ってみたり、自発性や成長の機会を
失わないようフォローする方法を考えてみてはいかがでしょうか。

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