<ピアカウンセラーとは? ~社員同士でメンタル不調を防ぐ~>

ピアカウンセラーとは職場内メンタルケア担当者のことを指します。同僚、社員同士としての立場で相手を理解・尊重し、相談者の主体的な行動変容を支える知識と技術を持つ方のことです。

<ピアカウンセラー配置による効果と3つの期待>

1.メンタル不調の初期段階での早期対応が期待できる。

・悩みを抱えた社員が、人事評価等を気にせず、早期に気軽に相談できる体制が構築できる。
・社員同士であれば社内事情をよく理解しているので、本人の気持ちを十分に理解してあげることができる。
・「観察力」をトレーニングすることで、日々顔を合わせている社員の見落としがちな異変に気づき、早期対応が可能になる。

2.休職にかかるコスト削減と生産性の向上が期待できる。

・初期的症状であれば、診断したり投薬したり休職させることなく改善できる可能性が高まる。
・社員の心身の健康が生産性の向上につながる。

3.組織体質の改善や企業イメージの向上が期待できる。

・メンタル不調に理解ある担当者を配置し事例や提案を集めることで、メンタル不調を生み出す組織風土、組織体質を改善することができる。
・管理職や人事部等がメンタル不調者と対応する手間や周囲の社員への悪影響を減らせる。
・社員をうつにする管理職を減らすことができる。
・社員のメンタルに対する高い意識は企業のイメージを向上させ、結果、優秀な人材の採用アップが期待できる。

 <カリキュラム>

第1単元:ピアカウンセラーとしての重要な知識と基本的な考え方

他人の相談に乗ったり行動に変容をもたらすには、信頼関係が醸成されていることが前提条件になります。100の能力よりも1000の規則よりも大事なたった1つのこと。それを理解してすることが大切です。これを知るだけでもメンタルケアのもっとも重要な部分を掴むことができます。

第2単元:「観る」トレーニング

多くの人は話し相手の変化に鈍感です。変化に気づけない人がメンタルケアをすることはできません。目の動き、呼吸の変化などその変化がどの話題と連動して起きたのか?そういったことに気づくためのトレーニングをします。講座の後は世界の見え方が一変します。今までいかに「観て」いなかったかということに気づくでしょう。

第3単元:「聴く」トレーニング

人は会話の途中にうながされるとその話題を強く話します。反応が悪いとその話題は話さなくなります。「父と母が・・」という「父」と「母」どちらの単語の付近でうなずくかによっても次の話題は変わってきます。相手が本当に言いたいことを一瞬で引き出す聴き方を学びます。「いつも話さないことをついつい話し手しまいました」と言われるためのコツを身につけられます。

第4単元:「感じる」トレーニング

下を向いて肩に力を入れていて楽しい気分になるのは難しいことです。心は身体(姿勢やポーズや呼吸など)と連動しています。心を変えるために説得をしたり論理的に話し合うのは最善の方法ではありません。もっと直接的に脳の状態を変えるための方法を知っていただきます。

第5単元:「総合演習」(カウンセリング実習)

信頼関係の築き方から話の聴き方・変化を与える手法まで、実体験をともなった研修と数多くの事例を交えながら、ピアカウンセラーとしての感覚を身につけていただきます。