コロナウィルスのパンデミック収束後、
この世界はどう変化するのでしょう?
人々の価値観、働き方、社会との関わりetc
巷ではいろいろと言われていますが、
「コロナ前とは変わる」ことは確かなのではないでしょうか。
▼アフターコロナはコミュニケーションに変化?▼
私は、「人との繋がり」や「コミュニケーション」に対する人の価値観に
大きな変化が起きるのではないか?と考えています。
家族、友人、パートナー、仕事関係 etc.
我々の世界はコミュニケーションで成り立っています。
私は医療現場で職場問題を専門にカウンセリングをしていますが、
私のところへいらっしゃるビジネスパーソンのほとんどは、
この「コミュニケーション」に悩み、苦しんでいます。
その最たるは「パワハラ」という、
やっかいなコミュニケーションです。
そもそも「パワハラ」とは何でしょう?
厚労省によると、
1.職場における優越的な関係に基づいて行われること
2.業務の適正な範囲を超えて行われること
3.身体的または精神的な苦痛を与えることまたは就業環境を害すること
以上の要素をいずれも満たすものと定義づけています。
上司だからというだけで、部下の人格を否定するような言動をしたり、
他の従業員の面前で大声で威圧的な叱責を繰り返したり、
能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じたり・・などがよくあるケースでしょうか。
では、なぜこのようなコミュニケーションは起きてしまうのでしょうか?
私は上司と部下双方の「習慣化された誤解」から起きると考えています。
そもそも上司は「偉い」わけではないのです。
上司の言うことは常に「正しい」わけではありませんし、
上司は優れていて、部下が劣っているわけでもありません。
例えば、社長がいなければ会社は成り立ちませんし、
未来への方向性を示さなければ、
経営は時代遅れのものになり立ち行かなくなるでしょう。
会社に起こる全ての事柄に対し責任を負わなければならない、
それはそれは大変な仕事です。
しかしそれと同様に、社長が示す方向性を理解し、
現場で誠実に働く社員がいなければ、
それはそれで経営が立ち行かなくなるのも事実なのです。
「役職」とは「役割」のようなものなのではないでしょうか。
改正労働施策総合推進法、通称パワハラ防止法が、
大企業は2020年6月から、中小企業は2022年4月から義務化されます。
アフターコロナ。
それは、「経営者と従業員」「上司と部下」「先輩と後輩」 などの関係が、
従来のような「上下関係」から「人と人との関係」へと変化する始まりなのかもしれません。
イギリスの自然科学者チャールズ・ダーウィンが遺した言葉にこんな言葉があります。
「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。
唯一生き残るのは、変化できる者である」
皆様、どうか乗り遅れることのありませんように。