あるクライアント様のお話

今回は、先日カウンセリングをしたクライアント様の話が
とても印象的でしたので、ご紹介いたします。

「買い物から帰宅すると、手洗い、うがい、
商品を除菌シートで拭いて、シャワー浴びて着替えて・・。
夫が神経質なので私も一層神経質になっちゃって、
かなり自粛に疲れて憂鬱気味です。」

いつもはさりげなくお洒落で品がある女性なのですが、
今日は髪の毛も気にせず、化粧っけもなく、
普段コンタクトであろう顔には眼鏡がかけられていました。

以前は2週間に1回のペースで必ずお越しになっていたのが、
ここ2ヶ月、コロナの情報が出だしてからは
医師の診察にすらお越しになっておらず、
心配をしていたところでした。

「でもね・・私、祖父が戦争に行っていて、
小さい頃から戦地の話をよく聞かされてきたんです。
このコロナの状況は苦しいけど、
戦争に比べればって、よく考えます。
食べものはあるし、爆弾が落ちてくるわけじゃない。
家にいて自分が気をつけさえすれば、
感染は防げるじゃないですか。
夫を守ることにもなります。頑張んなきゃ。」

自分の苦しさよりも、大切な人を守りたい。
素敵な人だなと思いました。

前回、アフターコロナは人のコミュニケーションに
対する価値観に変化が起きるだろうということを
書きました。

今回ご紹介したのは、夫婦のコミュニケーションに
ついての例ですが、
職場のコミュニケーションにも置き換えることが
できるかもしれません。

「批判や否定をするより、受け入れて共に頑張る。」

まずは目の前の、同じ部署の同僚や部下に対する見方、
関わり方をこれまでとほんの少しだけ、
見直してみるのはいかがでしょう。

新たな気づきが見つかるかもしれませんね。

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