あんなにしてやった『のに』

「せっかく奢ってあげたのに、お礼の一言も無い!」
先日、こんな会話を聞きました。

相田みつをさんの詩に、こんなものがあります。
「あんなにしてやったのに 『のに』がつくとぐちが出る。」

まさにその通りです。笑
皆さんも、~してあげたのに!と思ったことが
あるのではないでしょうか?

では、~してあげたのに!と思う場合と思わない場合は、
何が異なるのでしょうか?

いろいろな要因があると思いますが、
一つは、自分自身を他者で満たそうとしているという
見方ができます。

~してあげたのに!と思う裏には、
感謝されたい、良い人だと思われたいなど
他者に認めてほしいという欲求が隠れていることがあります。

そんな欲求があるから、~してあげたのに!という
裏切られた感覚になるのではないでしょうか。

自分自身を認める方法には、
他者に認めてもらう方法(他己承認)と
自分で認める方法(自己承認)があります。

他己承認をあまり求め過ぎると、認められたいがために、
他者に何かしてあげるということが多くなり、
~してあげたのに!となってしまいます。

他己承認と自己承認は、どちらが善くて、どちらが悪い、
ということではありません。
他者から認めてもらうことで、自分を認めるキッカケとなり
自信につながることもあります。

何事もバランスが大事なのです。

しかし、自分に自信が持てない、自分があまり好きではない、
他者から褒められても素直に受け取れない、など
自己承認が苦手な方もいると思います。

ただ、よく考えてみてください。
24時間365日100%自分がイヤですか?
自分らしくいられる時間はありませんか?
自分を認められることはありませんか?

逆に、24時間365日100%自分を認められる人もいません。
自分がイヤになることは誰にでもあることです。

その割合が異なるだけです。
自分を認められないことも、認められることもある中で
どちらに多く目を向けるかの差なのかもしれません。
自分らしくいられる時間を作ることがうまいだけなのかもしれません。

何事もバランスが大事なのです。

メンタルは物事のバランスに左右されます。
他己承認と自己承認のバランスに目を向けてみる
のはいかがでしょうか。

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