皆さんは、失敗したり、上手くいかなかったとき、
自分と外部のどちらが原因だと考えることが多いですか?
例えば、試合で負けてしまいました。
そんな時、ある人は、「自分がもっとこうしていれば。」
「自分がダメだった。」と自分が原因だと考えます。
ある人は、「ペアの調子が悪かった。」「相手が強すぎた。」と
外部が原因だと考える人もいるでしょう。
また、試験に落ちました。
ある人は、「自分の頭が悪いせいだ。」と考え、
ある人は、「今回は問題が難しかった。」と考えたりします。
原因を追究する理由は、成長するための方法や解決方法を導き、
次に繋げるということがあるかと思います。
しかし、原因追及というのは難しいもので、必要以上に
〇〇の“せい”だ、と考えてしまいがちです。
そして、必要以上に自分を責め、自己嫌悪に陥ったり、
外部にばかり原因を求めて、なかなか次に繋がらない、
ということもあるかと思います。
それは、その考え方が癖になっているのかもしれません。
何かと自分のせいだと考える癖、
何かと外部のせいだと考える癖かもしれません。
このように、自分の思考の癖により、判断が非合理的になる心理現象を
認知バイアスと言います。
認知バイアスは、誰にでもあります。誰にでも思考の癖はあります。
認知バイアスは、脳に余計な負担をかけないための機能でもあったりするので、
それ自体が悪ということではありません。
しかし、必要以上に自分を責めたり、外部にばかり原因を求めることは、
あまり良い状態とは言えません。
もし、〇〇の“せい”だ、と思ったときは、一度立ち止まって、
本当にそうか?必要以上に〇〇のせいだと考えてはいないか?と
冷静に考え直してみてはいかがでしょうか。