感情、思考、言動には、人それぞれ独特の癖があるものです。
例えば、
出来の悪い人を見ると、イラっとする。
花を見ると、テンションが上がる。
問題が起こると、自分のせいでは?と考える。
誘われると、断れない。などなど。
これらは癖であるため、その場その場で判断しているわけではなく、
実は、条件反射であることがほとんどです。
場面が違っても、同じような反応をしているものです。
良い条件反射はそのままでよいですが、悪い条件反射は変えたいものです。
悪い条件反射は、新しい経験をし、自分の枠を広げることで変えることができます。
例えば、両親が鬱陶しくて仕方なかった子供が、大人になって
自分が子育てをすることにより、親の気持ちが理解できるようになり、
両親への態度が優しくなった、ということがあります。
これは、親の立場を経験することで、自分の枠が広がったのです。
出来の悪い人を見るとイラっとする場合であれば、
自分の苦手なことや出来ないことに、チャレンジしてみるのはいかがでしょうか。
出来の悪さを見てイラっとする人は、いろいろなことが何となく出来ていたり、
出来ること以外の苦手なことや出来ないことを避ける性格だったりしないでしょうか。
出来ないということが、自分の枠の外のものではないでしょうか。
人は自分の枠の外のことは、なかなか理解できないものです。
理解できないことには、否定的になることも多いものです。
また、条件反射ですから、頭であれこれ考えていても、
なかなか変えられるものではありません。
そして、条件反射が起こった後に、その条件反射を反省する
という悪循環もよくあります。
悪い条件反射を変えるには、自分の枠の外のことや
自分の条件反射ではうまくいかないようなことを経験してみることです。
日常は、自分の持っている枠内での出来事であり、
自分を変えるには、非日常的な枠外を体験することが必要なのです。
また、その経験とは関係なさそうに見えて、意外な枠が広がることがあり、
条件反射が改善されることもあります。
いろいろチャレンジしてみることです。
まずは、チャレンジしやすいと感じることでよいと思います。
ほとんどやったことがない料理をやってみる。
興味のなかった友達の趣味を体験してみる。
農業などの体験イベントに参加してみる。
(ストレスを溜めない程度に)
新たなことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。