先日、こんな会話を耳にしました。
「私、雨女なんだよね。遊び行く日に限って雨なんだよね。」
皆さんも、晴れ男とか、雨女とか、
このような会話をしたことがあるのではないでしょうか。
遊び行く日に限って雨なのはたまたまであり、
天気と自分に因果関係など無いとわかっているにも関わらず、
雨が続いたりすると、何となくそこに因果関係があるのでは?
と思ったりします。
天気の場合は、人間がどうこうできるものではないので、
本当は因果関係がないと、心の底ではわかっています。
では、こんな因果関係はどうでしょうか?
あの人に会うと、イライラする。
あの人に会うこととイライラに
因果関係があると思っているわけですが、
本当にそうでしょうか?
人には先入観があります。
過去にイライラした人と似たような要素があったり、
過去にイライラした場面と似たようなことが起きたりすると、
その人が何かしたわけでもないのにも関わらず、
イライラすることがあります。
人は、先入観をゼロにすることはできません。
冷静に考えると、あの人は、たいしたことはしていないのに、
先入観から、あの人に会うとイライラする、
と思い込んでしまうことも多々あるのではないでしょうか。
こんな因果関係はどうでしょう?
次の日仕事が始まるから、日曜の夜は憂鬱だ。
日曜の夜と憂鬱に因果関係があると思っているわけですが、
本当にそうでしょうか?
楽しく過ごした日曜の夜はありませんでしたか?
楽しく過ごすこともできるのに、そう思い込んで、
自ら憂鬱になってはいないでしょうか?
我々は、天気との因果関係ですら話題にするぐらいですから、
思う以上に、因果関係があると考えてしまいがちなのかもしれませんね。