世の中には正しいとされることがいっぱいあります。
例えば、日常生活で言うと、
朝食は食べた方が良い、○時間寝るのが良い、
日光に当たった方が良い、など
いろいろ言われています。
しかし、正しいってとても難しいです。
それが、重荷になっていることもあります。
先日こんな話を聞きました。
Aさんは、健康マニアで、寝る時間起きる時間が決まっていて、
食事も常にバランスを考え、トレーニングを欠かさず、
本人曰く、完璧な生活をしているそうです。
しかし、よくよく話を聞いてみると、
月一回程度、正しさの反動で、暴食したり、
何もやる気が起きなくてダラダラしたりすることがあり、
その都度、自己嫌悪に陥るそうです。
果たしてこれは、本当に正しい状態なのでしょうか。
本当の正しさとはどういう状態なのでしょうか。
私は、正しさが、すべきことなのか、
結果的に正しくあるか、の違いだと思います。
例えば、カウンセリングにおいて、
うつっぽくなり休職している人が、昼夜逆転することがよくあります。
日中は、基本的には仕事をする、正しいことをすべき時間です。
日中は、自責の念に駆られますから、昼夜逆転した方が、
気持ちが楽なわけです。
この方に「規則正しい生活が大事。まずは、規則正しく生活しましょう。」
と正しいことをすべきだと言っても、自責の念があるので、
なかなか改善しづらいものです。
それよりも、昼夜逆転のままでもいい、と考えていた方が改善が早く、
結果的に規則正しい生活になることが多いように思います。
世の中には正しいとされることがいっぱいあります。
正しくあるべきと考えることが悪いわけではありませんが、
とらわれ過ぎると、重荷になります。
正しくあるべきという重荷を下ろしてみると、
結果的に正しい生活が送れるかもしれませんよ。