気持ちがしずむ、楽しいことがない

ƒvƒŠƒ“ƒg気持ちがしずむ、楽しいことがないのではどうしてですか

「気分が沈む」「気分が重い」「憂うつだ」などと訴えられる症状を、精神医学では抑うつ気分と呼んでいます。「何をするのにも元気がない」というのは意欲低下と呼ばれます。精神科医は、患者さんの状態からどのような症状があるかを診て、現在どのような状態(これを状態像といいます)であると考えるのがよいかを評価します。「気分が沈んで、何をするのにも元気がない状態」は、うつ状態といわれます。
まず、うつ状態の原因となる病気にはどのようなものがあるかを検討します。何かショックなことがあった時、多くの人はうつ状態を経験しますが、精神医学ではこれを最初に考えません。大きな病気を見落とさないように、うつ状態を起こす病気を一定の順番で考えていきます。
うつ状態はすべての精神科の病気で起こりうるものですから、診断のためには、この症状以外にどのような症状があるかを慎重に問診することが重要です。

自分の具合が悪い時にはどうしたらいいですか

うつ状態というと環境のストレスを考えがちですが、体の病気や薬が原因だったり、ストレスに対する対応を考えるよりも抗うつ薬による治療を優先させたほうがよかったりするようなうつ病もあります。まず一度は専門家に相談することをお勧めします。
自分で「ふだんと違う」と感じる状態が1週間程度以上続いたら、早めに精神科や心療内科などの専門医を受診したほうがいいでしょう。

身近にいる人が具合の悪いときはどうしたらいいですか

まず専門医にかかることをすすめてよいと思います。専門医のアドバイスを受けるまでは、できるだけ患者さんの負担にならないような、あるいは気持ちが少しでも楽になるような接し方を工夫してください。
自宅の近くにどんな病院があるのか、精神科と心療内科、どちらがよいのかなど、わからないようであれば、かかりつけの内科医をまず受診して、その医師から専門医を紹介してもらうのもひとつの方法です。
どうしても病院に行きたがらない方もいます。その場合、食欲がない、だるいなどの体の症状について内科医受診をすすめ、そこから専門医につなげる方法があります。「あなたは病院に行かなくても大丈夫というけれど、家族としては心配でしかたがない。家族の心配を減らすためでもいいから、医師の判断を聞いてほしい」のように、家族が本当に心配していることを率直に患者さんに伝えることが受診につながることもあります。
うつ病の方を支える家族や周囲の方の気遣いが大変なことは言うまでもありませんが、とくに適切な治療が始まるまでの心労は非常に大きいものです。患者さんをとりまく人が頻繁に話し合い、力を合わせることもとても大切です。

(出典:厚生労働省「みんなのメンタルヘルス」より)